先週の土曜日、私は河口湖にある友人の家を訪れた。最近新築したばかりだそうで、家の中には真新しい木の匂いが漂っている。中古で一戸建てを購入した我が家にはない新しさを体中で感じながら、お宅探検をさせてもらった。自給自足の生活に憧れて河口湖に家を建てただけあって、家のいたるところにロハスを感じる。太陽光発電や電気自動車の充電設備まであるそうだ。我が家もこんな風にリフォームしたいけれど、予算的にとても無理だ。
台所もまるでモデルハウスのように綺麗で、本当に使っているの?と思ってしまうくらい生活感がない。シンクも汚れていないし、蛇口回りなんて普通に使っていたら水垢だらけになってしまいそうだけど、水滴一つついていない。よくよく見ると、蛇口のところに丸いボタンのようなものがついている。これは一体何ぞや?友人曰く、そのボタンを押すと水を出したり止めたりができる、タッチスイッチ水栓という代物らしい。レバーを上げると水が出てくる最近の蛇口ですら我が家にはとっては憧れだったというのに(我が家はいまだにひねるタイプの蛇口だ)、
今どきはレバーでなくスイッチですとは!だけど感心したのはそれだけじゃない。その使い勝手に私は感動すらしてしまった。泡だらけで皿を洗っているときでも、手の甲や腕を使えば汚さずに水を出せるし、大きな鍋を持って両手がふさがっているときでも、ひじを使って水を出せるし、それに何より、濡れた手でレバーを触ることがないので、蛇口の根本がすぐに水垢で汚れてしまうというあるあるもなくなるのだという。う、羨ましすぎる…。太陽光パネルや電気自動車は厳しいけれど、タッチスイッチ水栓に替えるのだったら、我が家でも手が届きそうだ。
私は友人宅から帰るとすぐにタッチスイッチ水栓に替えもらった。節水もしやすいので、お財布にも環境にも優しい。プチロハスを堪能しながら、私は今日も快適にお皿を洗うのだった。