ママ友と初めてのランチをする際、私はいつも決まって、東日本大震災時はどうしていたかという質問をしています。まだ相手がどのような思考の持ち主かわからないし、いきなりプライベートな質問をするのもはばかれますが、同じ時をそれぞれ違う場所で、どのように過ごしていたかという話題は、共感できる部分もあり、相手のプライベートも垣間見えやすいからです。小学校の頃は地元が同じでしたから、震災時の過ごし方も似たようなものでしたが、私立の中学は様々な地域から集まってきますので、なかなか興味深い話が聞けたりします。
そんな話題の中、意外な話を聞くことができました。それは、震災時に私たちが経験した、水漏れと、水漏れ修理に関係することです。我が家では震災時、マンションの18階におりましたのでものすごく揺れ、熱帯魚の水槽の水が半分くらいまで減りました。揺れの大きさをわかって頂けると思うのですが、水槽の水がこぼれたフローリングは、その後日数をかけボロボロになってしまったのは、すぐに掃除をしなかった自分たちのミスだとわかっています。それは仕方ないことだったと諦めているのですが、最近自宅で水漏れ修理をしてもらったママ友が、水漏れ修理と一緒に、水が漏れた床と壁を、除菌乾燥してもらったというのです。水をこぼしてしまったら、乾いた布で水分を拭き取っておしまい。その程度に考えていたものですから、震災時は避難を優先し、それすらすぐにしなかった私たちでした。でも、濡れた床や壁はきちんとケアしないと、後からカビが生えてきたり、板が波打ってしまったり、木材が腐食してしまったりするのだそうです。親戚は横浜の水漏れ修理屋さんでしたので自分でなんとかなったようです。
うちの床は震災時の水濡れでまさに波打ってしまったのですが、除菌や乾燥という知識がそもそもありませんでした。それを事前に知っていたら、きっと何か自分でもできたのかもしれませんね。